Acratech アクラテック GP-s ボール雲台

今回はAcratech アクラテック GP-s ボール雲台 を詳しくリサーチしたいと思います。GP-sはAcratech(アクラテック)社の自由雲台です。しかしシンプルな自由雲台ではなく、ジンバル機能やパノラマ機構を盛り込んだ意欲作に仕上がっています。

 

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アクラテック(Acratech)日本代理店テイク

 

ハードコアなフォルムは芸術的とすらいえます。またこのフォルムは軽量化も兼ねており、重量はこのクラスでは軽量な411g。アルカスイスP0よりも軽量で、大きさも拮抗しています。ボール径も似たような大きさでメーカー発表の耐荷重は11.5kgとなっており、小~中型自由雲台に分類されます。

 

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4mmの六角穴が空いた3/8インチネジ(太ネジ)を緩めれば、クランプを容易に取り外す事ができます。

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クランプの裏側は非常に特殊なホゾ加工がされています。ボール本体側のステムも同様の花びらのような形状をしており、これによりズレが防止できます。またこの特殊なホゾ加工にはもうひとつ理由があります。

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その理由とは上の画像ように、雲台本体を天地逆にして、取付けるためです。裏側のホゾ加工がスパイクの役割ろなり、空転を防止します。設計の段階から考え抜かれています。この逆転の発想により、アルカスイスP0とまったく同じタイプのパノラマ撮影に特化した自由雲台に変形します。

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三脚のベース部分が幅広だと上のようにパンノブが回しにくいです。また脚にレンズやボディが干渉して、快適な操作ができません。ジッツオのシステマティックでの運用を考えている人は注意が必要です。高さのあるレベリングベースを使用するなら問題ありません。

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この形となって、いよいよアクラテックの真骨頂、ジンバル機能です。操作性はウィンバリーのサイドキックと比べても遜色ありません。むしろサイドキックは角度の制限がありすぎますので、こちらの方が性能は上と言えると思います。またサイドキックは単体で使えない為、こちらの方が断然軽量です。しかし見ての通り光軸が三脚の中央からズレまくってますから、本気でジンバルの購入を検討している人にとっては実用には価しません。あくまでも「ジンバル雲台みたいに使えますよ」というだけです。

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P0との比較ですが、メーカー発表の耐荷重通り、ほんの少しだけP0の方が固定力は上でした。ですので、あまり強いとは言えません。テンションコントロールの調整ができるのは良いのですが、横から挟んで負荷をかける仕組みですので、1方向に対しての負荷が強く、均等なフリクションコントロールではありません。ヌルっとしたアルカスイスのような操作感ではなく、KIRKやReally Right Stuffのようなシンプルな操作感です。

価格は国内で購入する場合、7万1,400円とかなり高額。そこそこ満足度も高い雲台ですが、剛性、耐久性にはやや不安があります。正直な意見としては、価格には見合っていないかな?と感じた製品でした。

 

以下、動画です。

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